重要文化財に指定されている旧朝倉家住宅は、代官山駅を降りて10分ほどのところにあります。高級住宅や最先端な流行を取り入れたファッショナブルなお店が立ち並ぶ代官山の街の中で、この旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏の邸宅として、 大正8年に建てられました。
広々とした木造2階建ての邸宅は、ほぼ全室が畳敷き。落ち着いた大正ロマンの趣を感じることができます。


踏みしめると静かに音を立てる板張りの廊下。今の建築にはない、どこか懐かしさを感じることができます。2階は西に15畳の座敷、東に12畳半の次の間が並びます。

2階から階段を降りると、廊下に囲まれた中庭。中庭の西側には別棟の土蔵が建っています。


この旧朝倉家住宅のもう一つの特徴は、広々とした庭園。
高低のある回遊式庭園で、石灯篭などが多く配置されています。 季節ごとの花も美しく、春はツツジ、秋は紅葉などを見ることができます。

都会の雑踏を離れ、日本建築の美しさを楽しみながら、静かに季節を感じる庭園を眺めてみるのも、おしゃれな代官山の楽しみ方ではないでしょうか。