1年ぶりに訪れた新潟市阿賀町。新潟駅から車で約1時間走った所にあり、町名の由来は地域を流れる阿賀野川からきています。町の中央を阿賀野川とその支流の常浪川が流れています。
毎年5月3日には、この町の津川地区で狐の嫁入りのお祭りが開催されます。津川地区の住吉神社を出発し、狐に扮した花や仲人などがお供を連れて会津街道を練り歩いていきます。
麒麟山麓の常浪川に掛かる城山橋の上で花嫁と花婿が出会うという、歴史物語に合わせたユニークなお祭りです。
そんな歴史豊かなこの町を走る鉄道は、磐越西線。福島県郡山市の郡山駅から会津若松駅を経由して新潟県新潟市秋葉区の新津駅までを結んでいます。1時間に約1本程度。土日には観光の蒸気機関車「SLばんえつ物語」(新潟駅 - 会津若松駅間)が走ります。残念ながら今回は蒸気機関車には乗ることはできませんでしたが、せっかくなので津川駅から三川駅まで1駅だけ乗ってみました。


この日は雪国新潟らしく、どんよりとした空模様。時折雨が降ります。

列車の運転手の方は、まだ20代の方でしょうか。 まっすぐに前を見る姿が鉄道マンらしく、とても格好良い雰囲気でした。

都会の電車がほぼフルオートなものが多いのに対し、アクセルとブレーキを両手でハンドルを操る様子は、職人らしさがあふれていました。スピードが速い自動運転の列車よりも、ずっと見ていて楽しさがあります。


時折50km/hくらいまで速度を上げ、トンネルをくぐっていきます。

たった1駅だけの体験でしたが、人間味あふれるローカル電車は乗っていてとても楽しかったです。乗る人が少なくても、地域に住む方の大切な生活の足として、これからも長く走り続けて欲しいです。